岸井大輔
ゆっくり考えられる空気のある、何かを準備をするための場所があるといい。集まって試すことができ、失敗が許される。喋ったり、飲み食いしたりしながら、イロンナ人と手企んだり、学びあったりできる。うまくいけば、主体や仕事やコミュニティが生まれるだろうし、継続もするだろう。僕は今、そういう場を『準備室』と呼んで、設置したり開発したりを主な仕事(ワーク)としている。
私は、閉じた空間でこそ、美が育まれると思う。プライベートな場は、世界全体がよくあるためにこそ必要なのだ。しかし、私達の住むこの社会は、過剰な情報の渦等に流動的に開かれやすく、本当に価値あることの醸成は難しいのではないか。今の東京でこそ、意識的に、公的に作られるべきは、準備のための閉ざされた場所だと私は信じる。
場がオープンにならなくとも、そこで生産されたものが発信されるときに、外とつながる。それだけ力をもつ何かの発現を信じ、クローズにして待つべきなのだ。
あなたの住んでいる所や、仕事環境などに、『準備場』を設置させてください。ぼんやりした話しをしていただければ、予算もプランも、『東京の条件』チームが考えます。
あなたにお願いしたいのは、依頼と、最後まで見届けてくれることです。どうぞよろしくお願いします。
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〈対象者〉
岸井大輔に、東京都内で作品やプロジェクトを依頼したい方。
例えば:引越してきたまちとつながりたい新住民、若い人とつながりたい商店会、地域との連携を深めたい企業・店・ギャラリーなどのオーナーやスタッフ、人生に退屈している方、空き物件などの個人資産を有効に使いたいと計画中の方、など。
※詳しい募集要項は、「募集」ページをご覧ください。
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初出:『東京の条件 2011 準備室通信 ゆっくり考えたい』第5号(2011年12月5日発行)

